ミリ波レーダーセンサを用いた計測システムのご紹介
本システムは、センサ部にミリ波レーダーと呼ばれる60GHzの高周波のレーダーを使用しています。対象物にレーダーを照射することで、約 0.3~10m範囲の対象物までの距離を非接触で計測することができます。
非接触での距離計測において従来から使用されていたセンサ方式には、超音波式センサや光学式センサ等が挙げられますが、ミリ波レーダーセンサはこれらのセンサと比較して直進性が高く、悪環境下でも計測可能であることが特徴です。従来の光学式センサや超音波式センサは、雨や風等の影響により正確な距離が測れない場合がありますが、ミリ波レーダーセンサは、それらの影響を受けずに安定的に計測することができます。さらに、対象物の色の影響を受けない、誘電率の低い樹脂を透過するというミリ波の特徴を生かし、光を吸収するゴムや黒色物体の計測や、タンクに穴を開けることなく樹脂窓の外からタンク内の液面レベルを計測するといった利用も可能です。また、センサ本体の価格も光学式センサや超音波式センサと比較して安価なため、導入しやすくなっています。
本システムでは、対象物までの距離に管理値を設けて、回転灯やサイレンによる現地での注意喚起やインターネット回線を利用して遠隔地で計測データを閲覧、警報メールを受信することが可能です。