新たな無線通信技術(Wi-Fi HaLow)を用いた計測システムのご紹介
今月号では、昨年の9月に電波法令の改正により利用可能となった新たな無線通信規格IEEE802.11ah(別名:Wi-Fi HaLow)を用いた計測システムについてご紹介いたします。
Wi-Fi HaLowの特徴を活かし、測点が点在し、測点間の配線が困難な現場等に有効なシステムが構築できます。屋外で実施した検証試験では、600m離れた位置で10Hzのデータ通信(アンテナ高さ:地上+2.0m)が確認されており、主に有線接続で対応していた広範囲の公害騒音・振動計測や風向・風速計測等の動的計測の無線化も可能となりました。併せて、システム導入にかかるコスト削減や時間短縮にも寄与します。
●Wi-Fi HaLow(ワイファイヘイロー)の特徴 920MHzの周波数を用いた無線LANの規格 ・従来のWi-Fi(2.4GHz、5GHz帯)に比べ通信エリアが広い(見通し最大約1km) ・従来のLPWA(920MHz帯)に比べ高速な伝送が可能(100kbps~1Mbps程度、要Duty比10%考慮) ・Wi-Fiのプロトコル&セキュリティを使用しているため従来システムへの換装が容易 |
Wi-Fi HaLow の位置付け | 検証試験状況(左:親局、右:子局) |
システム構成例 |