水中3Dスキャナ計測技術
海底地形形状調査、河床形状調査、ダム湖堆砂数量調査では、船舶搭載型の音響測深機が利用されています。船舶搭載型の音響測深機は一般的に水面から下方に音波を発信しているため底面のみの情報しか取得できませんが、今回紹介する水中3Dスキャナは、水平方向に音波を発信するため船舶搭載型音響測深機では取得できない範囲の水中形状の取得に有効です。例えば河川橋脚やダムの洗堀状況・堆砂状況、港湾桟橋直下等の水中構造物の状況を当スキャナで効率的に把握することができます。
計測方法は、地上型レーザスキャナと同様に水中底面にスキャナを据え置き、30分程度の計測時間で、計測距離20mの360度全周方向の形状データが得られます。得られたデータを解析することにより、ヒートマップ、等高線図、断面図などが作成できます。また、設計形状と比較することにより洗堀・堆砂数量等も把握できます。
地上型レーザスキャナで取得した気中部の3次元データとの合成することで、気中から水中までシームレスに形状を可視化することも可能です。詳細については、ぜひお気軽にお問い合わせください。
水中3Dスキャナ仕様 | 水中3Dスキャナ | 水中3Dスキャナ設置状況 |
河床形状ヒートマップ(気中部は地上型レーザスキャナのデータ) |