世界遺産の建物をAR(Augmented Reality)でリアルに体験
島根県大田市では、令和元年度文化財多言語解説整備事業(文化庁補助事業)により、世界遺産石見銀山の清水谷製錬所跡にて、操業当時の様子をバーチャル体感できるARアプリを整備しました。アプリは、AndroidとiOSに対応しており、観光客が所有するスマートフォンやタブレット端末にアプリをインストールし、現地に設置したマーカーにかざすことで精巧な再現CGをAR表示できます。日本語、英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語の5言語に対応しています。当アプリは2020年4月より公開されていますので、現地で体験してみてください。
■アプリの特徴
清水谷製錬所は、近代技術を取り入れて鉱山の復活を目指した世界遺産石見銀山の拠点でしたが、今は石垣が残るのみとなっています。そこで当時の古写真などの情報をもとに精密に再現したCGをAR技術により現地の石垣遺構上に表示し、操業当時の様子を体験できます。
・ | 3次元計測により取得した石垣遺構データの上に、建築物を古写真などから再現しています。 |
・ | 清水谷製錬所内4か所に配置したARマーカーにスマートフォンやタブレット端末をかざし、周囲を見回すと石垣上に再現CGが表示されます。 |
・ | 従来はマーカーをカメラで常に捉える必要がありましたが、最新技術(SLAM技術、3次元計測データを活用した合成等)の採用により、従来のARと比べ違和感が少なく、マーカーを一度認識すれば一定範囲内動き回ることが可能な自由度の高いARが体験できます。 |
■清水谷製錬所跡でのAR表示状況
アプリトップ画面 |
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※当アプリは、大田市から当社が委託業務を受け、株式会社BeRISE(広島市)と制作しました。 |
石見銀山世界遺産センターHP:https://ginzan.city.ohda.lg.jp/ アプリインストール Android版:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.berise.iwamiginzanar iOS版:https://itunes.apple.com/jp/app/id1504836947?mt=8 |
当社では、建設工事や文化財維持保全において現況把握、施工管理等に3次元計測を多く提案させて頂いていますが、そのような用途で取得した3次元データは、ARやVRなどで可視化し体感することにも活用できます。