土砂災害斜面防災システム
土砂災害斜面防災監視システムとは
台風や集中豪雨などによって起こる土砂災害は予測が難しく、これまでも各地に甚大な被害をもたらしてきました。また、土砂災害危険箇所として、土石流危険渓流 183,863箇所、地すべり危険箇所 11,288箇所、急傾斜地崩壊危険箇所 330,156箇所が全国で指定されています。(砂防便覧(平成14年版))
そこで、当社では、それら土砂災害危険箇所における効率的かつ、経済的な防災監視システムを開発しました。現場の雨量、センサー、監視カメラ等の情報は、リアルタイムでモニタリングできます。また、現場に出向くことなく、迅速に確実なデータが取得でき、緊急を要する情報下でも有効に機能します。そして、これらの情報を基に、現場の状況を容易に把握することができます。
土砂崩れ
システムの特長
- 1パソコンを中心としたシステムなので、簡単操作、しかも低コスト
- 2センサーと画像を用いた、モニタリングシステム
- 3異常を感知すると即座にアラーム(警報)を発信
- 4最適なシステム構築、観測網の企画検討までトータルに支援
- 5太陽電池の使用で、災害時でも 威力を発揮
斜面防災監視システムの構成
土砂災害危険箇所では現場の監視を行うため、雨量計、センサー、監視カメラを設置します。それらの情報は、監視パソコンでリアルタイムに確認することが可能です。
監視カメラのモニター画面
データ表示画面
監視項目
項目 | 計測機器 |
---|---|
降雨量 | 雨量計 |
河川水位 | 水位計 |
土石流の検知 | 断線センサー |
地盤の移動変動 | 地すべり計、伸縮計、変位計 |
地盤傾斜変動 | 傾斜計 |
すべり面位置 | パイプ歪計、挿入式傾斜計 |
現場状況 | 監視カメラ |
システム構築の流れ
- 1土砂災害危険箇所の現地踏査
- 2システム設計・製作(現場に適した観測機器の選定と配置の検討)
- 3監視カメラ・センサー等の設置
- 4総合調整
- 5監視開始