ひび割れ判読図化システム K-Trace
ひび割れ判読図化システム K-Trace
高精細な展開画像で視認可能なひび割れを簡易トレースするだけで、設定した探査幅内にあるひび割れの位置と幅を自動抽出することが可能なひび割れ図化システムです。点検技術者はこのシステムにより大幅な省力化が図れるうえ、技術者毎のバラつきも少なくなります。
また、技術者が簡易トレースを行う半自動抽出のため、見落としや誤抽出のリスクが低減されます。
国土交通省 点検支援技術性能カタログ[橋梁] 技術番号:BR010042-V0022 [トンネル]技術番号:TN010021-V0022
主な特長
- 展開画像からひび割れ抽出するため、位置精度が高い損傷図が作成できます。
- コンクリート壁面の状態に応じたパラメータ設定により精度の高いひび割れ幅の算出が可能です。
(キャリブレーションが必要な場合があります。)
ひび割れ判読原理
画像上でひび割れは、濃淡階調値(グレイレベル)の分布で表現されており、そのピーク値と分布幅を掛け合わせたクラックインデックス[CI]とひび割れ幅とは相関関係になっています。当システムでは、操作者が簡易トレースにより指定した探査幅内のひび割れ近傍のグレイレベルから[CI]およびひび割れ幅を算定し、幅に応じた色区分(凡例)で画像上のひび割れにフィットした線画が描画されます。
クラックスケールを撮影した画像の拡大
[CI]の算定方法
システムによりひび割れ幅と位置の抽出例
主な用途
- コンクリート構造物の損傷調査
- ひび割れに関する検証実験
適用事例
- トンネルの変状調査 ・・・・・・・・・・・・・維持管理
- モノレール軌道桁の損傷調査 ・・・・・・・・・維持管理
- モノレール軌道桁の損傷調査 ・・・・・・・・・維持管理
- ダム堤体の損傷調査 ・・・・・・・・・・・・・維持管理
- 橋梁点検・・・・・・・・・・・・・・・・・・・維持管理
k-traceを用いた損傷図化例
応用的な使用方法として、大型モニタによるバーチャル近接目視点検があります。
展開画像とk-traceシステムと大型モニタを用いることで、現場に行かなくても現地の状況を室内で再現して目視点検することができます。展開画像を等倍スケールで表示し、タッチパネルを操作することで、ひび割れを画面上でトレースします。室内で再現できることから、管理者、点検者が同じ目線で確認することが可能です。
大型モニタによるバーチャル近接目視点検例