透気試験(トレント法)
コンクリートの鉄筋腐食は、水分や酸素、二酸化炭素、飛来塩分の浸透によって発生し、促進されます。これらは、コンクリート表層部の緻密性(透気性能)と関係があることから、かぶり厚とともにコンクリート表層部の品質確認が耐久性能を考える上で非常に重要です。透気試験により、表層コンクリートの品質を非破壊で確認することができます。
主な特長
- 2チャンバーセルのため、測定箇所周辺の影響を受けにくい
- 完全非破壊式のため、全く測定痕が残らない
- 繰り返し試験可能で、再現性は高い
- 自動で測定し、その場で結果を表示
- 現場・試験室両方で使用可能
機器仕様
セル | 2チャンバーセル |
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範囲測定 | KT<1000×10-16m2 |
分解能 | 0.001×10-16m2 |
表示 | LCD(タッチパネル方式) |
メモリー | 最大1000データ |
通信 | USB |
環境温度 | 5℃~30℃ |
環境湿度 | <80% |
電源 | AC110-240V |
重量 | 約10.0kg(ポンプ含む) |
主な用途
- 表層コンクリートの品質確認(施工不良等)
- 表層改質材や表面塗布材の効果確認
- 塗膜性能の確認
適用事例
- 橋梁
- トンネル
- ボックスカルバート
- 試験体
- その他コンクリート構造物
透気係数によるコンクリートの品質クラス分け
透気係数 ×10-16m2 | 評価 |
0.001~0.01 | 優 |
0.01~0.1 | 良 |
0.1~1 | 一般 |
1~10 | 劣 |
10~100 | 極劣 |