軌道変位測定システム
本システムは、保守点検で使用されている点検車にレーザ変位計や2次元レーザを搭載し、軌道を時速15kmで走行しながら、軌道の変位測定を行うシステムです。レーザ変位計は、車両に複数台設置が可能で、従来から計測されている「通り」「高低」「水準」等の測定項目を全て網羅できます。 2次元レーザ変位計は、高精度にラインスキャンを行い、電車線の摩耗などが計測できます。
主な特長
- 点検作業の大幅な効率化
- レーザ変位計による変位量の取り込み(デジタルデータ)であるため、記入ミスなどの人為的ミスが解消できます
- デジタルデータなので、データ処理が格段に向上します
仕様
型式 | LK-G505 | |||||||
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機材写真 | ||||||||
基準距離 | 拡散反射:500mm、正反射:497.5mm | |||||||
測定範囲 | 拡散反射:-250~+500mm、正反射:-249~+498mm | |||||||
光源 | 種類 | 赤色半導体レーザ | ||||||
波長 | 655nm(可視光)、レーザクラス:3Ror2 | |||||||
出力 | 最大4.8mW | |||||||
スポット径(基準距離にて) | 約300×9,500μm | |||||||
繰り返し精度 | 2μm | |||||||
耐環境性 | 保護構造 | IP67(IEC60529) | ||||||
使用周囲照度 | 白熱ランプ/蛍光灯:10,000lux以下 | |||||||
使用周囲温度 | 0~+50° | |||||||
使用周囲湿度 | 35~85%RH(結露しないこと) | |||||||
耐振動 | 10~55Hz、複振幅1.5mm、X,Y,Z各方向2時間 | |||||||
外形寸法 | 26.7 x 23.4 x 39.1cm | |||||||
質量 | 約380g(コード含む) |
機材名 | LJ-V7300 | ||||
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機材写真 | |||||
基準距離 | 300mm | ||||
測定範囲 | Z軸(高さ) | ±145mm(F.S.=290mm) | |||
X軸(幅) | NEAR側 | 110mm | |||
基準距離 | 180mm | ||||
FAR側 | 240mm | ||||
光源 | 青色半導体レーザ | ||||
波長 | 405nm(可視光) | ||||
レーザクラス | クラス2 | ||||
繰り返し精度 | Z軸(高さ) | 5μm | |||
X軸(幅 | 60μm | ||||
プロファイル データ間隔 | X軸(幅) | 300μm | |||
耐環境性 | 保護構造 | IP67(IEC60529) | |||
使用周囲照度 | 白熱ランプ: 10000lx以下 | ||||
使用周囲温度 | 0~+45℃ | ||||
使用周囲湿度 | 20~85%RH(結露無きこと) | ||||
耐振動 | 10~57Hz 複振幅1.5mm X、Y、Z 各方向3時間耐衝撃 | ||||
耐衝撃 | 15G / 6msec |
主な用途
- 部分的高低測定(軌道桁走行面の継目部の縦断折れ量)
- 部分的通り測定(軌道桁案内面の平面折れ量)
- 水準測定(軌道桁の傾き)
- フィンガープレートの段差、喰い違い測定
- 電車線、レールの摩耗計測
適用事例
- モノレール軌道変位測定
- 自動案内軌条式旅客輸送システム(AGT)起動変位測定
レーザ変位計設置状況
レールの摩耗測定状況
通り計測値のグラフ化事例