モーターパラグライダ LiDAR
モーターパラグライダ(モーパラ)は、従来のパラグライダにエンジンユニットを取り付けた有人の飛行体です。このモーパラに、2Dレーザスキャナ、GNSS/IMU、PCからなるレーザ計測システムを搭載し、パイロットが目視により安全に飛行しながらレーザ計測を行います。UAVの場合、 樹木や高圧電線等の障害物に触れて墜落するリスクがありますが、モーパラの場合はパイロットの目視飛行のため墜落を回避できます。
主な特長
- 1回の飛行可能時間が4時間程度と長く、飛行速度は時速30kmと速いため、広範囲を短時間で計測できます。
- UAVのような飛行規制がないので、安全に飛行できる場所であればどこでも飛行可能です。
- 航空LiDARのように、大掛かりな機器を必要としないためコストパフォーマンスに優れます。
- 航空LiDARと比べ、高い計測点密度でデータを取得できます。
仕様
レーザ型式 | Mini VUX-1 UAV |
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機器イメージ | |
重量 | 1550g |
測距能力 (自然物ターゲットに対して) | 250m 反射率@60% 150m 反射率@20% |
回転数 | 10-100scans/sec |
リターンの最大数 | 100kHz |
レンジ分解能 | 10mm |
精度 | 15mm(1σ@150m) |
最大パルス繰返し率 | 100,000/sec |
FOV(計測視野角) | 360° |
レーザクラス | 1 |
外形寸法 | 242×99×85mm |
IMU | μIMU-1 |
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機器イメージ | |
航空機搭載とほぼ同程度のIMUを搭載 | |
水平位置 | 0.02m |
垂直位置 | 0.03m |
速度 | 0.01m/s |
ピッチ&ロール | 0.005° |
ヘッディング | 0.009° |
システム名 | RIEGL mini-UAVシステム |
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機器イメージ | |
絶対精度 | 20~30mm RMSE @ 75mの範囲 |
全体重量 | 3.5kg |
動作温度 | -10℃~40℃ |
モーターパラグライダ | |
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エンジンユニット | X-C TOP80 1250 |
キャノピー | サングライダー レイザーM |
主な用途
- 災害調査
- 砂防調査
- 河川、海岸調査
- 樹木調査
- 遺跡調査
適用事例
- 土砂災害箇所の状況調査・・・・・・防災、補修設計
- 河川の断面調査・・・・・・・・・・維持管理
- 斜面の状況把握・・・・・・・・・・防災
- 広範囲の地形計測・・・・・・・・・維持管理
- レーザ(miniVUX-1UAV)
モーパラLiDARで計測したオリジナルデータ(DSM)、グラウンドデータ(DEM)陰影図