棒形スキャナ SS-4
※製品にタブレット端末は含まれません
コンクリート構造物内部検査機
小径ドリル孔(Φ24.5~30mm)を利用したコンクリート構造物の内部検査機器です。孔内をスキャニングして展開画像を取得し、その画像から中性化進行状況、ひび割れ深さ、ひび割れ幅を計測することができます。
特許第4393756号
広島県公共土木施設の『長寿命化に資する技術』区分3:活用促進を図る技術
※本調査機器は、伊藤幸広教授(佐賀大学大学院工学系研究科)により開発されました。
※令和元年度「新成長ビジネス事業化支援事業」の助成を受けています。
国土交通省 点検支援技術性能カタログ [トンネル] 技術番号:TN010022-V0022
主な特長
- 小径のドリル孔で、コンクリート内部の複数の変状を調査することができます。
- ・ひび割れ幅、位置
- ・界面はく離
- ・ジャンカ、空洞
- ・コールドジョイント
- ・中性化深さ
- ・注入材の充填状況
- ・材料分離の程度(粗骨材)
- 得られる展開画像は高倍率で鮮明なカラー画像のため、調査結果を画像として記録・保存することができるとともに、ひび割れ幅、変状位置、変状面積等が高い精度で得られます。
- ドリル孔が小径であるため、調査による構造物の損傷を最小限にとどめ、検査後の補修も容易です。
- 装置が小さく、検査方法も簡易であり、1人で調査することができます。熟練を要しません。
仕様
読取削孔穴サイズ | 直径Φ24.5~30mmの孔の内面(周長77~94mm) |
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読取り有効サイズ | 210mm(主走査:穴奥行き方向) 188mm(副走査:回転方向) (段取り替えにより、深さ400mm までの対応可能) |
出力解像度 | 600dpi/300dpi 24bit フルカラー |
データ保存方法 | パソコン/SDHCカード(Class4) |
外形寸法 | W:80×H:100×L:785(mm)(突起物含まず) |
質量 | 約1.8 kg(充電池、ACアダプタ含まず) |
電源 | 単三型充電池4本/ACアダプタ |
標準付属品 | 画像取得ソフト、画像合成ソフト、取扱説明書 |
機器全体
画像合成ソフト
画像読み取りの原理
棒形スキャナで画像を読み取る原理は、紙面等を読み取る一般のハンディスキャナと同じ原理を用いており、スキャナ(センサ)の移動距離をローラーを介したエンコーダで計測しながらイメージセンサでスキャニングする方法を用いています。
計測精度
- 棒形スキャナ取得画像の計測値(mm)
- ひび割れ幅2.0mmの展開画像
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