走行型連続画像計測システム
走行型画像計測システムは、複数台の産業用エリアカメラおよびLED照明を移動体に搭載し、トンネル覆工壁面などを走行しながら連続的に撮影するシステムです。撮影画像から各種画像補正処理により展開画像を作成します。作成した高品質の展開画像からコンクリート面の各種損傷を抽出し、インフラの的確な維持管理のための基礎情報を提供します。
主な特長
- 走行しながら構造物表面の画像を収録できるため、点検作業の大幅な効率化になります。
- 2Dレーザでの断面計測により、カメラ位置と対象壁面との位置関係を明確にし、正確な展開画像を生成できます。
- 高品質な展開画像から、画像で把握が可能な損傷の定量的な損傷評価が可能です。
撮影イメージ
これまでトンネル壁面撮影はビデオカメラを用いて撮影したのち、動画像を静止画に変換処理することがなされてきました。しかしこの手法では画質の劣化と複数台カメラの同期が課題としてありました。この走行型連続画像計測システムは、2台の制御用PCで工業用CCDフレームカメラ16台を撮影同期させ、連続撮影を行うものです。撮影枚数は15枚/秒(15fps)であり、0.2mmのひび割れを走行時速50㎞で捕捉可能です。撮影した画像は、リアルタイムにPCのハードディスクに収録されます。
ビデオカメラ画像
CCDカメラ画像
カメラ配置図
主な用途
- トンネルの変状調査 ・・・・・・・・・・・維持管理
- モノレール軌道桁の損傷調査 ・・・・・・・維持管理
適用事例
- トンネルの壁面調査 ・・・・・・・・・ 補修(維持管理)
- モノレールの軌道桁調査 ・・・・・・・ 補修(維持管理)
- 鉄道トンネル
- 道路トンネル
- モノレール