OSMOSモニタリングシステム
OSMOSは、構造物の相対変位を光ファイバーセンサー(光学ストランド)を用いてモニタリングするシステムです。電気的ノイズの影響を受けず、耐久性に優れていることから、構造物の維持管理における長期モニタリングに適しています。
当社は、OSMOS技術協会の一員です。
詳細はOSMOS技術協会のホームページへ
主な特徴
- 長いセンサーによる構造物のマクロな動きの把握が可能
- システムが安定、長期連続モニタリングが可能
- 動的/静的測定が一つのセンサーで可能
- 電源喪失(停電)しても復旧後の測定値に連続性がある
- 設置が容易、どんなものにも取り付け可能
- 地盤、コンクリートなどに埋め込み可能
- 電気ノイズの影響なし
- 発火源とならない
- 遠隔モニタリングシステムが確立している
測定原理
光学ストランドは、3本の光ファイバーをより線にして作成したもので、その中を通過する光は、その通路に曲り(マイクロベンディング)があると、その部位で光が外部に漏れ、ファイバー内部を通過する光の強度は減少します。このマイクロベンディングの原理を用いて、光の漏れ量を検出することで、構造物の変形や歪みを測定します。
- 漏洩する赤外線
- 測定原理
仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
ゲージ長 | 2、5、10m(標準) ※オプションにて1~10mの任意の長さの光学ストランドも用意できます。 |
分解能 | ±0.004mm |
測定限界 | 測定長さの0.5%(25mmまで) |
精度 | ±0.02mm(スモールレンジ)、±0.1mm(フルレンジ) |
測定時間 | 20Hzをリアルタイム計測 ※オプションにて100Hz、200Hzにも計測可能です。 |
耐用年数 | 10年以上 |
センサー種類 | シリコン被覆光学ストランド 光学ストランドを環境条件から保護する目的で、シリコン被覆を施したもので、既存の構造物に取り付ける標準タイプ |
センサー種類 | スパイラル・スチール被覆光学ストランド コンクリート等に埋め込んで使用できるように、スチールをらせん状に被覆し、さらにその上をプラスチックで被覆したもの |
センサー種類 | アラミド棒被覆光学ストランド 地質工学的な工事向けにアラミド棒で被覆保護したもので、テンションロッド、ロックボルト、パイル等への適用に適する |
電源 | AC100V |
システム構成
主な用途
トンネル、橋梁、鉄道高架橋、ダム、上下水道、道路わき斜面、塔、老朽化コンクリート建造物などインフラ構造物全般を対象に
- 建設時における施工管理や近接構造物への影響監視
- 供用中における状態監視、維持管理、老朽化対策、予防保全
- 補修・補強時における効果確認、修繕計画最適化、耐用年数検証など長寿命化対策に適用。
適用事例
- 橋梁のひび割れ、車両重量、外ケーブル補強効果、変形など・・・・ 維持管理
- 斜面の擁壁変状、グラウンドアンカー軸力試験など・・・・・・・・ 維持管理(性能管理)
- トンネルの壁面変状管理、近接施工の影響監視など・・・・・・・・ 維持管理・施工管理
- 建築構造物の耐震壁の変状管理など・・・・・・・・・・・・・・・ 維持管理
- ダム堤体の挙動計測・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 維持管理
- その他、鉄道高架橋、船舶の船体変状挙動、鉄塔の変状・・・・・・ 維持管理