高精細ハンディスキャナ
高精細ハンディスキャナ Creaform「REVscan」
対象物に専用の反射ターゲットを配置(約10㎝間隔)することで、対象物の形状を自由な位置から計測することができるハンディスキャナです。複雑な形状を高精細(最大精度0.05mm)に計測可能です。反射ターゲットからリアルタイムに自らの位置を認識し、レーザにて表面形状のポリゴンをリアルタイム生成します。
主な特長
- ノートPCと軽量なスキャナのみの軽装備で高精細な計測ができます。
- 表面形状のポリゴンをリアルタイム生成します。
- 用途に応じた分解能で計測ができます。(最大分解能0.1mm)
仕様
モデル名 | REVscan |
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測定距離 | 30cm±10cm程度 |
レーザクラス | 2 |
精度 | 0.05mm |
測定速度(点/秒 | 18,000頂点/秒 |
Z軸の分解能 | 0.1mm |
被写界深度 | 30㎝ |
外形寸法 | 160 x 260 x 210mm |
重量 | 980g |
出力形式 | .dae, .fbx, .obj, .ply, .stl, .txt, .wrlなど |
主な用途
- 形状の品質検査
- オブジェクトの3D記録
- 寸法記録
- 0.1mm精度の詳細形状計測
計測原理
2台のカメラでターゲット座標を計測し、その位置から機器本体の位置を算出。(GPSと同じ原理)
レーザを十字に照射し、反射光をカメラ1と2で取得し、座標を取得(三角測量と同じ原理)。
適用事例
- 鋼材の面的腐食、部材欠損量の詳細把握・・・・・品質管理、維持管理、構造解析
- 鋼材の微細変形量の計測・・・・・・・・・・・・品質管理、維持管理
- 建築物の装飾等の詳細計測・・・・・・・・・・・文化財保護、記録
- 文化財彫刻の詳細計測・・・・・・・・・・・・・文化財保護、記録
腐食鋼材の劣化形状計測
- 計測対象(腐食鋼材)
- 取得データ
- 断面の抽出
建造物の装飾の詳細計測事例
文化財彫刻の装飾計測事例
重要文化財歓喜院聖天堂 大羽目彫刻における詳細な3次元形状データ取得と活用事例です。
精巧な彫刻が施された大羽目彫刻の形状、彩色の残存状況(厚さ0.5mm)を記録しました。
計測対象彫刻
計測状況
対象が非常に脆く、直接触ることができないため、50mm感覚でポジショニング・ターゲットをメッシュに貼り、それを彫刻の前面にかぶせる。
ターゲットを最低4点程度入るようにハンディスキャナで計測を実施。パソコン上で確認しながら計測を行うので、その都度取得した対象の形状を確認でき、計測洩れが発生しない。
取得データ
彫刻を構成するポリゴンは0.5mm間隔
模型の製作
取得した三次元データを利用して、3Dプリンターにより模型を製作することが可能です。
- 左:実寸模型 右:1/4模型
- 彫刻との比較