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トピックス/業務事例紹介
  
【業務紹介】   [KEYWORD] 文化財
歴史的建造物における
3次元情報のデジタル記録保存(横浜松坂屋本館)
 (2010)

業務内容

横浜松坂屋本館(鉄筋コンクリート造 地上7階、地下1階 大正10 年竣工)は、ファサードにアール・デコ的なテラコッタ装飾を持つ外部意匠が用いられた、横浜の都市景観上で重要な建築物です。
教育者としても建築家としてもわが国の建築の歴史に大きな足跡を残した鈴木禎次の代表作であり、平成16 年には横浜市認定歴史的建造物に認定されました。
しかし、建物の老朽化に伴い、建物の解体・撤去が決定され、建て替えが行われることとなりました(平成22年 撤去工事開始) 。建て替えにあたっては、建物の貴重性に鑑み、外壁の一部を復元する計画となっています。
解析対象石橋
横浜松坂屋本館
そこで、当社では、横浜松坂屋本館の解体工事に際し、建物全体は3Dレーザスキャナ、復元される部位(テラコッタ装飾)数ヶ所は、ハンディスキャナを用いて3次元計測を行い、今後の保存・復元工事の実施に必要な情報の収集・整理を行いました(調査依頼:(株)竹中工務店)。特に、ハンディスキャナを用いた詳細形状計測については、建築物で行われた事例としては、先進的な取り組みであり、今後の歴史的建造物の保存・利活用において、有効な試みと言えます。
テラコッタ装飾


3Dレーザスキャナによる建物全体の3次元計測

撤去・解体前の建物全体の3次元形状を記録保存するため、3Dレーザスキャナによる計測を行いました(使用機器:リーグル社 VZ-400)。
データからは、建物の形状だけではなく、建物前面を覆う白い四丁掛けのタイルの目地まで確認することができます。
石造アーチ橋の力学的特性
計測状況

3Dレーザ取得データ(ファサード)

3Dレーザ取得データ(俯瞰)

3Dレーザ取得データ(一部拡大)


ハンディスキャナを用いた高精細計測

建て替えにおいて復元するテラコッタ装飾の各パネルは、樹脂を用い型取りする計画となっています。 しかし復元するには、これらパネル間同士の取り合いを解体前に明確にさせておく必要があります。
そこで、この取り合い部について、高精度なハンディスキャナRevscanを用いて計測(0.5mm程度の精度)を行い、3次元形状の取得、および断面図を作成しました。
計測は、まずポジショニング・ターゲットを対象物に貼り、ターゲットが最低4点程度入るようにハンディスキャナをゆっくりと移動させながら行っていきます。取得データはPC上でリアルタイムに確認できるので、計測忘れが発生しません。

ハンディスキャナ計測状況

<計測結果例>

計測結果例を下に示します。
建物の隅角部の複雑な形状を詳細に取得できていることがわかります。

計測対象テラコッタ装飾(写真)


ハンディスキャナ計測結果(面データ)


ハンディスキャナ計測結果から作成した断面図

ハンディスキャナによる計測データは下図のような三角形のメッシュ構造をしています。この場合のメッシュピッチは0.5〜2mmです。

計測データ(シェーディング表示)

計測データ (ワイヤーフレーム表示)
(左画像赤枠内を拡大したもの)

「鈴木禎次 テラコッタタイルを見る」見学会

2010年5月14日、横浜松坂屋本館において、「鈴木禎次 テラコッタタイル」を見ると題して見学会が開催されました。JIA建築家協会の50人以上が聴講し、当社が今回の「横浜松坂屋3Dの利活用」について説明をさせていただきました。



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