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 【トピックス】 掲載日:2019年01月18日
砂防事業等の土砂災害における計測技術の役割(当社の実績等)について (第2回)
3. 最近の土砂災害の傾向
 この章では最近の土砂災害の傾向について簡単にご説明します。表2に最近の主な土砂災害を示します。
 
(1) 土砂災害発生件数
2018年は土砂災害の発生件数が飛びぬけて多い年でした。北海道胆振東部地震による崩壊(9月6日)、西日本豪雨による広島県を中心にした土石流(7月6日)等がありました。国交省HPによると、2018年は1道2府41県で3,451件の土砂災害が発生し、1982年の集計開始以降過去最多件数となっております。しかも、この3年間(2016年〜2018年)は、毎年発生件数を更新している状況です。
(国交省HP http://www.mlit.go.jp/report/press/sabo02_hh_000064.html

(2) 土砂災害の発生原因
土砂災害の原因で最も多いのは、西日本豪雨災害のように、大雨によるものとなっています。NHKの報道では、地球温暖化の影響で海水温の上昇により、台風が以前より日本近海で発生するようになり、いきなり関東・東北・北海道に上陸することが増えているとされています。また、海水温が上昇したことで、梅雨前線等に海上から暖かく湿った空気が送り込まれ、線状降水帯が発生しある範囲に大量の雨を降らせると報じられています。土砂災害にはこの他に地震で発生するもの、火山噴火に伴って発生するものがあります。

(3) 土砂災害の発生形態
土砂災害の発生形態を見ると、西日本豪雨も九州北部豪雨も土砂の発生源である山地が崩壊し、土砂と大きな立木を一緒に下流へと流下させることで、土砂と流木の両方が人家を直撃(地先砂防)、下流へ流出して河道閉塞を引き起こしたり(水系砂防)、流木が橋梁に引っかかって川を堰き止め、洪水の氾濫を助長する現象(水系砂防)が多発しています。そのため、九州北部豪雨以降国交省は土石流対策技術指針(土対指)を見直して流木対策に力を入れるようになっています。以前は土砂について流域で収支計算を行ってきましたが、土対指の見直しによって、流木についても流域で収支計算を行うことが定められました。
 
表2 近年の主な土砂災害 (凡例:水色:豪雨、茶色:地震、桃色:火山)

写真3 熊本地震(2016年)

写真4 広島市八木地区土石流(2014年)

写真5 九州北部豪雨赤谷川(2017年)
※写真提供:給撮ジャパン
 
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