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 【トピックス】 掲載日:2018年02月15日
国際学会「SHMII-8 2017」でのBest Presentation Award受賞報告 (クリエイティブ事業部:木本啓介)
 昨年12月に、本トピックスコーナー及びKRCWebレポートNo.177号にてお伝えしておりました国際学会「SHMII-8 2017」で(オーストラリア東部のブリスベンにあるクイーンズ工科大学(QUT)にて)、クリエイティブ事業部の木本啓介(長崎大学 大学院 工学研究科 博士後期課程)が「BEST PRESENTATION AWARD」を受賞しました。

学会会場

発表の様子

発表論文 Development of Bridge Inspection Method without Temporary Scaffolding by Using Optical Measurement Techniques
日本語タイトル 光学的計測手法による仮設足場を必要としない橋梁点検手法の開発
著者 木本啓介*,**・山口浩平***・奥松俊博***・河村太紀**・松田浩***
(株)計測リサーチコンサルタント、**長崎大学大学院 工学研究科博士課程、***長崎大学大学院 工学研究科
 



論文の概要
 平成26年に国土交通省が、現在日本にある70万橋全橋梁の近接目視点検による定期点検(5年に1度)の実施を義務化した。しかし、少子高齢化、人口減少に伴う自治体の財政難、技術職員の不足のため、充分な点検が実施できていない現状がある。従来手法による近接目視点検では、橋梁点検車・高所作業車、足場の仮設、ロープアクセスによる特殊作業などが必要となり、点検コスト・労力の縮減が課題となっている。
 そこで、SfM(Structure from Motion)技術を橋梁調査へと応用することで、点検の省力化、効率化が可能であると考える。SfMとは、多視点から撮影した画像のみで対象構造物の3Dモデルを構築する技術で、一般的なデジタルカメラで容易に画像を撮影し、室内作業により、PC上で点検作業が可能と思われる。SfMの場合、形状も再現でき、リアルな色情報も取得でき、高精度に損傷を把握できる点で橋梁点検においては、非常に有効な手段と思われる。

SfM解析の流れ

損傷図の比較
 また、画像の撮影にはUAV(Unmanned Aerial Vehicle:無人飛行体)を用いることで、通常では確認できない視点からの画像を取得でき、より効果的な点検が可能であると考えられる。本研究では、斜張橋のコンクリート主塔を対象として、UAVを用いた損傷調査の有効性について検証した。
 


受賞にあたり
 SfM解析技術は、ここ数年間で土木建築分野において、UAV(ドローン)の技術との相乗効果で急速に一般化してきた技術です。構造物のありのままの姿を画像データのみを用いてPC上で再現できるため、3Dレーザとは異なり高解像度な画像がマッピングされており、情報量も多く、非常に訴求力のあるデータを構築できます。当社では、これらの3Dデータを橋梁・ダム等のインフラ施設の維持管理に活用し、その他石垣調査などの文化財調査にも適用しています。しかし、折角の3Dデータも最終的には図面等の2Dデータにダウングレードしてしまっているのが現状です。今後は、これらの3Dデータを如何に現場サイドにフィードバックしていくかが課題となっており、私の博士論文のテーマでもあります。
 社会人学生として長崎大学大学院 工学研究科 松田教授の御指導の下、学業と業務を両立し、社会に貢献できる研究を実施していく所存です。

クリエイティブ事業部
木本啓介

プレゼンテーション画面より

頂いた賞状


プレゼンテーションについて
 これまで国際会議における英語でのプレゼンは数回経験しており、場の雰囲気には慣れていたため、極度の緊張はありませんでしたが、当日の早朝に完成した発表資料と私の拙い英語力でうまく伝わるのかという不安が、常に付き纏っていました。
 しかしいざプレゼンが始まってしまうと、そんな不安も忘れ順調に時間は経過していきました。拙い英語でのプレゼンだったにもかかわらず会場から質問も頂戴し、BEST PRESENTATION AWARDまで受賞させて頂き、改めて松田教授及び関係者の方々に深く御礼申し上げます。(クリエイティブ事業部 木本啓介)


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