(株)計測リサーチコンサルタント サイトマップサイト内検索ENGLISH

技術サービス/主な技術一覧/短距離型3Dレーザスキャナ
 
EMセンサー
ピークセンサー
光ファイバー計測システム
FSFレーザ
長距離型3Dレーザスキャナ
短距離型3Dレーザスキャナ
水中3Dスキャナ
走行型連続画像計測システム
軌道変位測定システム
棒形スキャナ
赤外線法
スリット応力解放法
トンネル覆工温度管理システム
埋立工事施工管理システム
騒音振動監視 サイレントロボ
土砂災害 斜面防災監視システム
埋蔵文化財データベース倭国
非接触式 多点振動・変位計測システム
【短距離型3Dレーザスキャナ FARO-LS880】
適用事例

1.重要文化財 歓喜院聖天堂の彫刻計測実験
2.建築リニューアル工事における現状図面作成



事例1:重要文化財 歓喜院聖天堂の彫刻計測実験 / 埼玉県

概 要

重要文化財 歓喜院聖天堂(右写真)には、中国の故事にならった羽目板(はめいた)彫刻、二十四孝と唐子(からこ)遊びなど精巧な彫刻が残されています(写真2)。彫刻には極彩色の彩色が施されていましたが、数百年の経年により退色の程度が著しく、色彩検討を行うための彩色見取図の作製が急務となっていました。
これまで、彩色見取図は、修練を重ねてきた修復の専門家や絵師たちによって作られて修復に活かされ、そして保存技術継承の役割をもった修復の成果として、後世に伝えられるべき貴重な資料となってきました。ところが、この作業にはそれ相当の労力と時間が必要で、この種の建築の修復が増してきた近年においては、ある意味でそれらが大きな負担となっています。
こうした背景から、負担軽減を検討するひとつの方策として、3DレーザスキャナFARO-LS880による彫刻の計測を行い、その結果を応用し、彫刻の図化を試みることになりました。複雑で立体的な彫刻に対し、この技術がどこまで有効であるか、まさに可能性を探る実験となりました。


歓喜院聖天堂
歓喜院聖天堂

羽目板(はめいた)彫刻
羽目板(はめいた)彫刻
彩色見取図とは
彫刻の外形線をなぞった線画(白描図)に、創建当初の彩色を描いたものです。原寸大で墨、岩絵の具で描きます。

彩色見取図作成作業風景
(撮影協力:(株)さわの道玄)

写真
彩色検討彫刻(写真)
写真
白描図
写真
彩色見取図


計測結果とその有効性

計測状況
3Dレーザ計測状況
実験は聖天堂の彫刻について、3Dレーザ計測を行いました(右画像)。
また、別途撮影したデジタル写真とレーザデータの座標ポイントから彫刻のオルソ画像(中心投影である画像を真上からの平行投影(正射投影)に変換した画像)を作成しました(右下画像)。
これにより、鮮明な正対状態で、デジタル写真が立体としてデータ化されました。このデータを使って立面や任意断面の画像が得られるほか、立体を操作してさまざまな位置や角度から彫刻を眺めることができます。そして、この正対状態の画像を、描こうとしている図面の分一に合わせて印刷し、従来の手作業で図化する際の参考にすれば大いに役立ちます。
この実験により、3Dレーザスキャナによる画像は、建築図面と彩色見取図の作成の補助的資料になり得る点で有効であることが分かりました。しかし、課題もあり、実際に彫刻の彩色見取図を描く際は、修復の専門家でなければ描きにくい形や表現があり、熟練した絵師によって描く必要があることが分かりました。 今後、3Dレーザスキャナ技術は、今回のような文化財などの建造物修復においても、大いに応用される技術となると思われます。
3Dレーザ計測結果
3Dレーザ計測結果
彫刻オルソ画像
彫刻オルソ画像



123
Copyright (株)計測リサーチコンサルタント - All Rights Reserved
お問合せはこちら